2024川崎特別大会 【 開催理念 】

      令和6年2月26日
 

全日本高等学校書道教育研究会 川崎特別大会
 ~持続可能な全国大会の開催に向けて~

 

 
 今年8月8日(木)~9日(金)、『カルッツかわさき』(神奈川県川崎市)で開催予定の2024川崎特別大会は、大会の質を保ちつつ、開催県の負担を軽減する工夫を取り入れて開催します。
 その工夫の主なものをまとめてみました。 効果を確認したうえで、今後の全国大会ガイドラインを作成していきます。
 
1.大会開催時期について 課業期間中を避け、先生方が参加しやすい夏季休業中としました。
 
2.開催費用について 現在、大会開催のために開催県で積み立てたり、県内の企業等より協賛金を集めたりする負担があり、これをなくしていく工夫を考えています。
 最終的には参加費と本部からの補助だけで成り立つ全国大会運営を目指します。
 
 【大会集録の簡素化】

 現在授業研究、分科会の割当ページ数は、全高書研フォーマットに合わせて20ページ程度となっていますが、全高書研フォーマットの「略案」を作ることで、分科会の割当ページ数はそれぞれ8ページとします。
 またチャレンジ分科会は2ページとし、ページ数の削減を図ります。
補足資料はクラウド上に置き、QRコードで見られるようにします。
 これにより印刷費の大幅削減が期待できます。
 
 
 【全国研究大会の参加者を増やし運営費の増収がかなう大会運営に】

 夏季休業中実施とすることで、非常勤の先生方も含めより多くの先生方に参加していただくとともに、書道教員を志す大学生(参加費は半額程度)にも声をかけ、参加者を増やしていきます。
 
 
3.発表内容と発表者の工夫

 現行学習指導要領の定着を図るうえで、「指導と評価の一体化」についての研究は大変重要であり、今大会でも行います。
 また、それ以外の研究発表や意見交換の場も重要と考え、発表抱負に工夫をしてみました。
 
 
▫️授業研究実践発表「指導と評価の一体化」について
 実践報告を1本に絞り、大ホールで研究発表、シンポジウム形式での全体協議を行うこととしました。
 
 
▫️授業実践報告・発表(分科会1)
 従来の分科会と同様の発表形態を予定しています。
 
 
▫️チャレンジ分科会(分科会2)
  40分の枠を前半5コマ、後半5コマ、計10コマ準備し、個人研究テーマあり、パネルディスカッションありの幅広い研究発表の場として実施します。 また、この中より次回大会の授業研究や分科会発表者として、さらにブラッシュアップしていただく先生を探す目的もあります。
 
 
▫️ブロック情報交換会でのブロック内授業実践発表
 全国研究大会では開催県で運営をしながら研究発表も担当するといった体制から、ブロック内の他県や他ブロックに依頼する発表者を増やしていくことで、今後の開催県の全国研究大会の実務運営の負担軽減を目指します。
 ブロック主体の情報交換と全国研究大会準備を踏まえ、ブロック内での授業研究発表者の発表の機会を増やし、今後の全国研究大会での研究体制の推進を図ります。 開催県に余裕があるようなら、発表者を開催県でまとめても構いません。
 
 

4. 今後の授業研究について
 
▫️映像を活用した授業研究
 実際に生徒を使った授業研究は、会場に生徒を引率してくる、または実際に学校に行って授業を見る、どちらについても負担が大きく、開催県の負担となっています。また実際の授業を見るために、開催の時期が課業期間中に限定されていました。
 授業研究について映像を活用して行う形式にすることで、開催県の負担軽減と夏季休業中開催の実現を図ります。
 
 
▫️ブロック単位の授業研究の活性化
 実際に授業を見る形式の授業研究も重要です。
 こちらについては、自県で行うもあり、自県で行えない場合は、ブロックごとに情報交換していただき、近県開催の研究授業に参加できるようにする等、工夫をして行っていただく形を模索していきます。
 

5. ブロック協議について
 全国大会時のブロック協議については、次のような内容を想定しています。
・ブロック間の情報交換の場
・研究発表の共有、各県の研究大会や授業公開の情報共有など
・ブロック大会開催が近づいている場合は、大会についての協議、情報交換
 
 
6. 教育懇談会の簡素化
 教育懇談会は、会員相互の親睦の場として重要ですが、費用面や運営面で開催県の負担が大きい行事でもあります。
 立食形式にしたり、プログラムを簡素化したりするなど、開催県の負担と費用を削減していきます。
 
 
7. 大会申込業務委託や当日受付業務の簡素化
 昨年度同様、オンラインによる受付を予定しています。
 現在JTBと協議し、次年度以降も使用できるよう大会申込プログラムを作成できないか、それにより業務委託費用の軽減はできないかなどを交渉中です。
 あわせて名札を各自印刷して、お持ちの名札入れに入れてご持参いただくことで、受付業務の簡素化が実現できないかについても検討しています。
 
 
8. 開催計画の広報活動
 2024年2月26日時点の開催計画は、2月27日都道府県理事宛送付の「開催趣旨」に記し、ホームページに公開いたしました。
今後の大会運営に関する情報発信の計画は次のように進めてまいります。
・3月18日公表の「第3次案内」
・3月下旬発行の「全日本高等学校書道教育研究会・会報」
・4月以降の「2024川崎特別大会 案内広報・チラシ」
・5月18日公表の「最終案内」
 
 
 
それぞれの「2024川崎特別大会案内」には、2024川崎特別大会のWEBサイトQRコード情報を示し、全国研究大会のプログラムの内容や準備状況・最新情報の発信を継続してまいります。
 
 
 
2月27日全日本高等学校書道教育研究会事務局発出
36号_川崎特別大会_開催概要通知
 
川崎特別大会 開催概要 周知 20240227
川崎特別大会 開催概要 周知 20240227
 
 
 
 


付帯説明
 
以上の内容が決定するまでの経緯について
(2024川崎特別大会全国「総会」の計画案掲載内容と同じ内容です。
 
 
 
全日本高等学校書道教育研究会 全国大会開催計画
2031年までの全国大会開催計画案について(第48回茨城大会総会承認内容報告内容)
 

2018年度宮崎大会情報交換会でのブロック協議を経て、2019年度岡山大会総会での承認、2022年度愛媛大会(オンライン大会)総会、2022年度岐阜大会総会において2031年までの全国研究大会の計画案とそれに付帯する案件の検討協議を進めていくこととし、第56回2031年までの全国研究大会実施ブロック案の承認をいただきました。
 

第48回2023 茨城県水戸市(関東ブロック)
 開催日 令和5年11月9日(木)10日(金)
 会 場 水戸市 ザ・ヒロサワ・シティ会館(旧茨城県民文化会館)

第49回2024 近畿ブロック開催代替開催「2024川崎特別大会」
 開催日 令和6年8月8日(木) 9日(金)
 会 場 川崎市スポーツ・文化総合センター カルッツかわさき

第50回2025 和歌山県和歌山市(近畿ブロック)
   開催日 令和7年8月21日(木)22日(金)
 会 場 和歌山県民文化会館

第51回2026 富山県(北信越ブロック)
(ここまでが第48回茨城大会総会での承認事項)
 

第48回茨城大会【関東ブロック開催】総会では、開催ブッロクの開催への協力と、2027年以降の開催地について以下の内容を踏まえながら、開催のあり方の協議を継続することとしました。
 

1.第49回2024近畿ブロック開催は代替開催として、「(仮称」神奈川・川崎大会)とし、報告・承認をいただきました。その後、令和5年4月23日に行われた第1回本部事務局会議において、大会名称を「第49回2024川崎特別大会」と決定しました。

2.「第49回2024川崎特別大会」が近畿ブロック開催の代替開催となり、第50回2025大会は近畿ブロック開催、第51回2026大会を北信越ブロックでの開催とする。
以降はここまでの総会承認の開催計画を、1年ずつ後ろにずらしていく。

3.近畿ブロック開催は、令和5年5月17日に行われた近畿ブロックの第5回運営委員会において和歌山県から会期と会場について複数の提案があり、近畿ブロック全会一致で承認されました。
第50回2025 和歌山大会【近畿ブロック開催】
            開催日 令和7年8月21日(木)22日(金)
            会 場 (仮)県民文化会館(和歌山市)
 
4.2026年全国研究大会
第51回2026 (富山)(北信越ブロック)
 
5.2027年以降の全国研究大会開催予定地
第52回2027 (未定)(東北・北海道ブロック)
第53回2028 (未定)(九州・沖縄ブロック)
第54回2029 (未定)(中国・四国ブロック)
第55回2030 (未定)(関東ブロック)
第56回2031 (未定)(東海ブロック)
 

今後の継続協議の際の留意事項は以下のとおりです。
これらの事項を踏まえながら全国研究大会の開催に関しては協議を検討継続するとなりました。
 
1.第56回2031年大会までのローテーションを見通し、今後の実現可能な全国研究大会計画の検討では、開催県での運営可能なプログラムを前提に、予算・期間・刊行物の見直しをはかり、より「持続可能な全国大会」のあり方の実践指針を示していく。2024年の大会ではその内容を具体的に示す大会にする

2.今後の開催地の検討では、ブロック内での十分な検討時間を確保する。
また今後の開催地の授業研究発表者の選出では、長期的な視点に立っての育成を視野に各都道府県の境界指導の研究を推進する。それを具体化するために、全国研究大会の「ブロック協議」では将来の研究発表者の推薦候補などに授業実践の研究発表の中間報告なども行ない、将来の研究推進となる人材を育成していく。

3.開催時期は全高総祭、全書研など他の大会との兼ね合いでも変更可とし、さらに、開催ブロックの公的な大きな事業と重複する場合は、開催ローテーションを柔軟に対応する。

4.より多くの書道教育担当者が集まりやすい夏季休業中の全国大会開催を検討し、それにそって大会運営の大幅な効率化を検討し、2024年よりその先行事例を示していく。

5.他の芸術教科音楽・美術の開催内容を参考に、全国研究大会のあり方も再検討する。
 
 
以上のことを踏まえ、全国研究大会のあり方の将来構想では、本部役員会、全国幹事会、全国役員会において、継続協議を重ねていくこととする。
場合によっては、その「実務を担う、将来構想を検討する組織の臨時の設置も必要となる。」となりました。